イギリス現地情報

イギリス、ロンドンに関する基本情報です。


連合王国イギリス

通常日本語で言うイギリス(英国)は、正式名称は、The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、一般的には、United Kingdom(UK)と呼ばれます。

連合王国なので、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っています。

イギリスでEnglishと言うと、言語の英語を差しますが、例えば人や文化の意味でのEnglishはイングランド人のみを差す事になるので、イギリス全体を差す時にはBritishと言うのが通常です。

イギリス全体は、政治上は単一国家としてとらえられますが、各国に自治政府もあるため、少しずつルールや社会の仕組みがそれぞれ違うところもあります。

イギリス国内の全ての「国」は、パスポートなどの提示なく、自由に移動ができます。


時差とサマータイム

イギリスと日本の時差は、9時間です。

イギリスは、サマータイム制度を導入しています。
3月最終日曜日から10月最終日曜日までは、サマータイムとなり、日本との時差が8時間になります。

どちらも、イギリスの方が、日本より8/9時間遅い形になります。

例)時差が9時間の時期
日本:8月1日の午後9時 → イギリス:8月1日(同じ日)の午後12時

通常の時間はグリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)で、GMTで表示されます。
サマータイムの間は、英国夏時間(British Summer Time)で、BSTで表示されます。


イギリスのお金

イギリスの通貨は、イギリスポンドです。
通貨のマークは、£、GBPとも表記されます。
ポンドの下に、ペンスという単位があり、小文字のpで表記されます。
100ペンスで1ポンドとなります。

例:1ポンド99ペンスは、£1.99 という表記です。

イギリスは、カード社会となり、現金をたくさん持ち歩く習慣はありません。
レストランやショッピングは、もちろん最近は一部マーケットのストールやパブなどでもカード払いができるようになりました。

日本から来る時に便利なのは、クレジットカードと、海外キャッシングサービスのカードと二種類もっておくことです。

日本の口座から現金を引き出せる状態と、ビザやマスターなどのクレジットカードで、カード支払いができる形を作っておくと、便利に過ごせます。

JCBカードやアメリカンエクスプレスはあまりメジャーではないので、使用できる箇所が限られます。

カードの認証は、署名(サイン)ではなく、暗証番号をいれることで行います。
そのため、必ずカードに読み込みチップがついていて、暗証番号が設定された上で渡航してください。

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交通

●列車

イギリス国内は、ほとんど列車で移動ができます。
オンラインで事前に電車のチケットを予約すると、かなり割引になることもあります。
時刻、乗り換え案内、イギリスの列車のマップなど、こちらのページからチェックできます

●バス、長距離バス

イギリス国内はもちろん、ヨーロッパ諸国まで走っているのが、長距離バスです。コーチと呼ばれる長距離バスは、色々な場所をつないでおり、電車よりはるかに低料金で移動ができます。

もちろんその代わり、時間がかかりますので、イギリス国内の地理になじみがない時は、必ず事前に時間などをチェックしましょう。
こちらのウェブサイトから、 時刻、行き先案内などが見れます。
また、大きな都市になれば、市内を走るローカルバスも利用できます。

●タクシー

イギリスには、一般的なタクシーと、ミニキャブと呼ばれる個人タクシーの様なシステムのものと種類があります。

一般的なタクシーは、駅のタクシーランクと呼ばれるタクシーの停留所に止まっていることが多く、誰にでもタクシー、とわかりやすい見た目の車になっています。道路で見つけた場合は、手をあげると止まってくれます。

ミニキャブは、事前に予約をし、一般車が予約をした時間と場所に迎えに来る、というシステムです。予約の際に料金がいくらになるか、を教えてもらうことができ、メーター制ではなく、その料金に従った金額を運転手に支払います。

予約をしていないタクシーで一般車を使った流しのタクシーなどは、違法タクシーになるため、絶対に乗らないように気をつけましょう。

近年はアプリを使ったタクシーも一般的です。
支払いは必ずクレジットカードになりますので、イギリスでも有効なクレジットカードをご利用してください。


ロンドンの交通

● 地下鉄

ロンドン市内の移動の基本となるのが、地下鉄。
Tube(チューブ)という愛称で呼ばれています。

料金はゾーン制。
中心部をゾーン1として、その周りがゾーン2、という形に ゾーンが 1~6に別れており、ゾーンの移動で料金が決まります。

毎年多くの旅行者が利用する地下鉄ですので、地下鉄の各路線は色分けがされていて、駅での路線乗り換えなどもとてもわかりやすく作られています。

● ロンドンのバス

ロンドン名物ダブルデッカーバスは、慣れるととても便利です。
ロンドン中に走っているルートを自分の生活に合わせて把握してしまえば、地下鉄を使うより早く簡単に目的地へ着く事も可能になります。

また、地上を走っているので、地域を覚えたり、新しい物を発見するきっかけにもなります。
バスは24時間走っているバスと、ナイトバスと呼ばれ、地下鉄が閉まった後に走り出す特別路線の深夜バスがあります。地下鉄が止まっても、タクシーを使わずに帰ることができる大事な交通機関です。

バスは現金で乗ることができません。
オイスターカードや、クレジットカード・デビットカードを使う必要があるので、ご注意ください!

● オーバーグラウンド(Overground)

ロンドン市内には、地下鉄に加えて、オーバーグラウンド、と呼ばれる地上を走る電車も通っています。本数が、地下鉄よりは少なくなりますが、地下鉄のラインと同様に移動に便利な手段です。

●乗車賃・定期券について

地下鉄に乗る際、オイスターカード(Oystar Card)と呼ばれるカードを使います。このカードは日本の、SuicaやPasmoなどに似たスマートカードとなります。

一つのカードで、チャージをしてプリペイド式に使ったり、ゾーン制の定期券を購入し、ゾーン内を乗り放題にすることなどができます。

プリペイド式にした場合は、金額をチャージし、使った分だけ順番に減っていくシステムです。一駅乗るにしても、現金で切符を買うと、料金が倍くらいしますので、短期滞在の方でもこのOystar Cardを必ず入手しましょう

オイスターカードに、トラベルカードと呼ばれるゾーン制の定期券を購入することもできます。
単位は、1週間、もしくは1ヶ月。

その期間内は、購入したゾーン内でバス、地下鉄、オーバーグラウンドが乗り放題となります。 
駅から駅で買う定期ではなく、ゾーン全ての定期になりますので、ゾーン内でしたら、東西南北全ての場所に移動できます。

● 学生割引

ロンドン交通局の学生割引が適用されるのは、フルタイムのコースに、14週以上申し込んでいる人になります。

オンラインで申し込み、写真をアップロードし、クレジットカードで支払いをすると、カードが作成され、送られてきます。この学割カードは本人しか使用できず、トラベルカードなどが30%オフで購入できるようになります。
学割カードが手元に届くまでは、一般のオイスターカードを購入しておくことをお勧めします。


住まい

イギリスの住み方には色々なタイプがあります。

留学生に一般的なタイプは、短期滞在者はずっとホームステイ、もしくは、長期滞在者は、渡英後直後はホームステイなどにしばらく滞在し、町に慣れたら自分の家を探 して、フラット、もしくはハウスシェアをする、という方法です。

ここでは長期留学生に役立つ住まいの情報をご紹介します。

借りる住まいのタイプ

学生にポピュラーなのは、フラットと呼ばれる日本でいうアパートにあたる物件の一部屋か、一軒家の一部屋を間借りするタイプです。

キッチンやバスルームなどを他の人と共同で使う(シェアをする)ので、フラットシェア、ハウスシェア、と呼ばれます。

バスルームとキッチンが自分専用に部屋内に完備されているワンルームマンション的なタイプは、「スタジオ」と呼ばれ、入り口や屋根、廊下などを他の人とシェアする事になります。
このスタジオタイプは、家賃が高額になる傾向にあります。

シェアの場合も、大家さんと同居、そうでないタイプなど色々ありますので、希望や予算に合わせて自分に合ったタイプを選びましょう。

●場所、地域

ロンドン市内は、Borough(ボロー)と呼ばれる行政区に分かれています。
治安のいい場所、便利な場所、静かな場所など、Boroughによって、どういう地域が多いか、が変わります。

また、区により、住民税が高かったり、土地代が高く、高い物件しかない地域もあります。逆に、全体的に低額でも、治安がよくなかったり、不便もあるかもしれませんので、よく調べましょう。

イギリスの他の都市でも同様で、町の中で、良いとされる地域、そうでない地域と言うのがありますので、学校の人に聞いたりして、情報を入手しましょう。

加えて、家探しの際は、学校との交通の便も重要なポイントになってきますので、バスや電車の乗り継ぎなども同時に調べることをお勧めします。

●探し方

イギリス人でも家を探している人の情報交換として主流なのは、オンラインの掲示板です。
もしくは、ロンドン市内であれば、日系の不動産屋、学生向けの住まいの紹介をしてくれるところがありますので、そういう場所を利用することもできるでしょう。

個人同士でのやり取りをする場合は日本人同士だとしても、契約内容やお金の面など、しっかりと気をつけましょう。


Averieの現地サポートにお申し込みの方には、住まい探しのサポートが提供されます。
お客様が気になる物件の内容を確認し、注意事項や、見学に行くときのアドバイスなどを細かく行います。


イギリスでの喫煙ルール

公共施設内で喫煙は法律で禁止されています。

ホテルの部屋内、レストランや、パブなどの屋内で喫煙すると、罰金を払う義務があります。
ガーデンやルーフテラスでの喫煙は、許されています。

どこのお店も喫煙をできる場所が決まっていますので、必ず確認をしましょう。


仕事・アルバイト

イギリスで、働くことができる人は、ビザにより制限されています。
観光短期学生ビザ、私立の学校に通う学生ビザの生徒、は就労は許可されていません

就労が許可されているタイプの学生ビザを持っている生徒は、勉強の種類により、週10時間、もしくは20時間のアルバイトが許可されます。

対して、就労がフルタイムで可能になるのは、ユースモビリティ―スキーム(YMS)ビザの保持者です。

仕事は、インターネット掲示板や、日本人向けの無料新聞などで探したり、日系の人材派遣会社に登録することもできます。自分に合うなと思ったらすぐに連絡をして、面接の約束をとりましょう。

仕事探しには、CV(履歴書)が必要になります。イギリスには、日本のような決まった履歴書という用紙がないので、自分で最初から作らなければいけません。

英文の履歴書は、サンプルをダウンロードし、語学学校の先生が文章校正をしてくれたりしますので、方法を教えてもらうと良いでしょう。


銀行口座

イギリスに長期滞在する人は、イギリスの銀行口座を開くことが可能です。
12ヶ月以下の滞在をする方には、一般銀行での口座開設はお勧めできません。

1年以上滞在、もしくはワーキングホリデーで滞在の方は、銀行口座を開くことをお勧めします。
日本からの送金方法は、日本の銀行により異なりますので、もし日本の自分の口座からインターネットバンキングなどを使って、イギリスの銀行への送金を考えていた場合は、事前に日本の銀行と方法を確認しておきましょう。

最近便利になっているのが、店舗をもたないデジタルバンクです。
これは留学生でも気軽に開ける口座なので、12か月以下滞在の方でも利用ができます。メジャーなものは、Monzo,Revolut という会社があります。

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医療制度

イギリスの医療制度は、無料の国営医療となるNHSと、個人で費用を負担するプライベート医療の二種類に分かれます。

NHS

NHSはNational Health Serviceといって、病気・事故の場合の検査や治療、救急治療、出産、子供の予防接種、歯科治療の一部に適用される無料の医療サービスです。

対象になるのは、1年以上イギリスに滞在している人、1年以上のコースに在籍している学生、救急患者などになります。

ビザ申請時に、IHS(Immigration Health Surcharge)を払った方はNHSに加入の権利があります。

この医療システムでは、まず、GP(General Practitioner)と呼ばれる自分の住んでいる地域の医者(かかりつけ医)に登録し、何かあればまずそこに診察を受けます。

GPで対処できない診療、専門医への紹介は、このGPを通して行われます。

日本の様に自分の症状にあわせて個人が直接に専門医に行くことはありません

歯科と眼科は、専門の病院に直接行くことができます。
その場合、自分の地域で行ける場所があるか、NHSに対応しているか調べる必要があります。

プライベート医療

プライベート医療は、NHSシステムとは別で動いており、医療費を全額個人が負担するものです。プライベート医療は、NHSより早く治療が受けられたり、専門医への紹介がスムーズだったり、という利点がありますが、救急治療は行われません。

日系のクリニックは、プライベート扱いになりますので、日本の海外保険に入ってきた方は、キャッシュレスで診察をしてくれるところも多くあります。
日系のクリニックですと、日本人の医者やナースが日本語で説明をしてくれますし、日本人の体質などをよくわかった上で丁寧に診察をしてもらえますので、大変重宝します。

お使いの海外保険により、病院の予約システムや、利用できる病院が決まっている場合もありますので、必ず調べておきましょう。


携帯電話・インターネット

携帯電話

会社によって契約条件、基本料金、通話料が多種多様です。
大手の会社の各社のショップや、携帯ショップなどで、比較をして自分にあったものを選びましょう。

契約のタイプは二つにわかれます。契約をして電話本体の料金を小額支払い、月々の料金を払って行くタイプと、契約不要のプリペイド式。

契約タイプにするには、銀行の口座が必要となり、また、最低契約期間が2年間、という場合もあるので、短期滞在の方は、必然的にプリペイド式を使う形になります。

日本で使っている携帯電話をSIMフリーの状態にしてくると、ご自身の携帯電話にイギリスのSIMカードをいれてイギリスの携帯電話として使うことができます。

日本にいる間に携帯電話をSIMフリーの状態にしておく必要があるので、携帯会社に事前にご相談ください。

また、店舗をもたないデジタル携帯電話のプロバイダーもあります。有名なものは、Giffgaffという会社です。

固定電話・インターネット

固定電話は、住む家によってルールがありますが、近年は携帯電話の普及により、固定電話がない場所も増えています。

インターネットプロバイダとの契約と、固定電話は同じ会社であることが通常で、フラット・ハウスシェアの場合は、すでにインターネットが設置されている所が多くあります。

部屋を契約する時に、インターネットのルール、料金なども聞いておきましょう。

WIFI(無線インターネット)は、イギリス全土に普及しています。

学校でもインターネットが無料で使えるところがほとんどです。また、全国に展開しているチェーン店やカフェ、レストラン、ショップ、個人が経営しているカフェやバーでも無線を飛ばしているところが多くあるので、自分のパソコンやスマートフォンなどを使って簡単にインターネットにアクセス可能です。


旅行

イギリスに住んでいる事の一つの利点は、ヨーロッパの各地への旅行が気軽にできる事ではないでしょうか。
イギリス在住の人達は、国内外問わずに、気軽な旅に出かけます。格安エアラインを利用することで、英国内を旅するよりも、海外に出るほうが安い場合もあります。

行きたい場所が決まったら、インターネットで料金の検索、チケットやホテルの予約をしましょう。格安航空券や旅行を提供するウェブサイトは沢山ありますので、沢山調べることが必要になります。

もし、自分で調べるのは難しい、面倒、という時は、日系の旅行会社にお願いするのも一つの手です。日本語で旅程を組んだり、購入をする過程を応対してもらえます。


安全・防犯について

イギリスは日本より犯罪が多い、と大まかな印象を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、正確には、イギリスは日本より小犯罪が多い、と言えるでしょう。

小犯罪の中では、金銭を目的とした物が主で、すり、置き引き、ひったくり、がトップです。

財布のみならず、転売するとお金になりそうな物がターゲットになりますので、iPhoneを始めとするスマートフォン、カメラ、ゲーム機器、電子辞書などもターゲットになりがちです。

また、日本人はこのようなアイテムを持っていることが多いので、パブやカフェ、レストランなどでかばん自体がターゲットになることも多くあります。

日本大使館のページから安全情報、として、その他の犯罪の事例も見ることができます。

Averieのトータル現地サポートのご利用者には、安全に過ごして頂くために、犯罪事例や注意事項について、初日オリエンテーションにて事細かくご案内いたします。

おすすめの学校

  1. St Giles International – Eastbourne
  2. OHC English – London Central
  3. British Study Centres Brighton
  4. Oxford International Brighton
  5. CELT – Centre for English Language Teaching – Cardiff
  6. St Giles International – London Central
  7. St Giles International – Brighton
  8. Oxford International – Oxford
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