イギリス留学ブログ
2.112023
【英国文化】チャリティーショップ
イギリスは様々な分野でチャリティーが盛んな国です。
イギリス全土で、ハイストリートに必ず1つや2つはあるのが、チャリティーショップです。
一般人から寄付されたものが店内で売られ、チャリティ団体のの活動に貢献します。
ファッショ二スタの御用達、お得なものが見つかる場所、そして、廃棄物を減らすという観点からも多方面に役立つチャリティショップ。
今日は、こんな市民の生活の一部になっているチャリティーショップについて、ご紹介します。
チャリティショップの歴史
イギリスで記録されている最も最初のチャリティーショップのひとつは、1899年にWolverhampton Society for the Blind(現在のBeacon Centre for the Blind)によって設立されたもの。
目の不自由な方が作った商品を販売して、協会の資金を集めたのが最初だそうです。
第一次世界大戦中、ロンドンのシェパードマーケットで行われたチャリティーバザーでは赤十字に5万ポンドを寄付するなど様々な募金活動も行われました。
そして、チャリティーショップが広まったのは、第二次世界大戦中のこと。
特に赤十字が作ったチャリティショップがイギリス全土に広まっていったそうです。
現在では、イギリスとアイルランドをあわせて、約9000店舗のチャリティショップがあるようです。
Wikipedia Charity Shopより(英文)
チャリティショップはどんなところ?
一般市民から寄付されたものが売られているチャリティーショップ。
どの店も大体商品の種類は似ていて、服・小物・アクセサリー・キッチン用品(食器等)・本などがあり、たまに家具やチャリティー団体のオリジナルグッズを売っているところもあります。
チャリティーショップの例は下記のような場所がメジャーです。
チャリティ団体名と慈善活動内容
●Oxfam(貧困を減らす活動)
●Traid(服の廃棄を減らす活動)
●Shelter(ホームレスなど住む場所が必要な人をサポートする活動)
●British Heart Foundation (心臓や循環器系の病気に関する研究をサポートする活動)
●Cancer Research (がんの研究をサポートする活動)
●All Aboard(学習プログラム、病院の設備、末期症状の病気患者などをサポートする活動)
他にも動物保護活動など様々な種類のチャリティが経営するお店があります。
チャリティショップで買い物をしてみよう
チャリティショップでの買い物の仕方は、一般的な店とは一切変わりません。
気に入った商品が見つかったら、カウンターに持っていって支払うだけ。
近年では、現金の場合お釣りがない、なんてこともありえますので、カード支払いが主流です。
他の小売店でも同様ですが、買ったものをいれる手提げ袋は用意されていないものとして、自分でエコバッグを持っていきましょう。食器などの割れ物を購入した場合は、新聞紙などで保護してくれる場合もあります。
おしゃれなエリアや高級住宅地エリアにもチャリティショップはあります。
こまめにチェックするとデザイナーズブランドの服をお得に購入できることもあるので、ファッションに敏感な目利きの人たちも訪れます。
服や靴を買うときは、デザインを気に入ってもサイズが合わないことが多いので、自分のサイズを見つけたら即購入がお勧めです!
チャリティショップで働く
各チャリティ団体が管理する店で働く店員のほとんどが無給で働くボランティアです。
ボランティアの店員は、寄付されたものを仕分けしたり、値付けをしたり、ウィンドウディスプレイを作ったり、レジをまかされたりします。
アルバイトとしての給料は発生しませんが、仕事に必要になるスキルを身に着けられる、友達作りができる、といった様々な理由から、ボランティア志願をする人がいます。
もし、留学中にボランティアがしてみたいと思ったら、あなたのビザのステータスと、ボランティア活動の制限について事前に確認しましょう。
チャリティショップに寄付をする
チャリティショップは、一般市民からの寄付を受け付けているので、不要になったアイテムを捨てるのではなく、寄付をしに持っていく場所としても重宝します。
受け付けられるものは、売られている商品を軸に考えましょう。
服・小物・アクセサリー・キッチン用品(食器等)・本等が一般的です。
チャリティショップの店舗に持っていったり、寄付専用のボックスにいれたり、オンラインで申し込んで送ることも可能です。
不用品が誰かの役に立てば嬉しいですし、チャリティにも貢献できて、まさに一石二鳥。
服などで、売れないもの(破損やしみがある)と判断されても、テキスタイルのリサイクル業者にまとめて出されたり、海外に古着として渡されたりするそうなので、無駄にはなりません。
買うのも寄付するのも得するとても良いシステムですよね。
チャリティの精神が身近にあるイギリスがよく表れている文化の一つです。
皆さん、イギリスを訪れたら、是非チャリティショップに足を運んでみてください。
記事協力 調査員Aさん Thanks!