イギリス留学ブログ
5.212021
イギリス在住日本国籍者が体験したBrexitの影響<UK⇔EUの郵便事情>
パンデミックの影響がすごすぎて、少し話題性が隠れてしまった感がありますが、みなさんBrexitは覚えていますか?
正式には、2020年1月31日の午後11時に離脱しました。
イギリスがEUを離脱してもう1年以上経つんですね。
その後約1年は、イギリスにEU法が適用される移行期間でしたが、2020年12月31日午後11時にはそれも終了。
完全離脱となりました。
今日は、イギリス在住、日本国籍者が、Brexit後の影響を肌で感じたお話です。
Brexitがイギリス在住者に及ぼした影響
Brexitが及ぼした影響は英国内でもたくさんのメディアにとりあげられてきました。
イギリス在住の一般市民で大きな影響のひとつは、ビザ関連の問題。
スペインや南仏などに、セカンドハウスを持っていて、冬のイギリスが寒い季節は、そちらへ。
夏になったらイギリスに戻ってくる。
みたいな生活をしていたイギリス国籍者達が、EU圏の別荘へ気軽な長期滞在ができなくなってしまいました。
日本国籍者からすると、別にびっくりではないのですが、やはり、EUのフリームーブメントに慣れていた方からすると、ぎょっという感じみたいです。
また、流通にも影響が出ました。
イギリスの会社で、商品をEU圏で製造をしているため、イギリス国内の顧客が買おうとした時に、EU圏からの仕入れができず、イギリス国内同士の売買が成立しない、という不思議な現象が起きた話も聞きました。
特にパンデミックでも、流通はかなり乱れましたので、Brexit直後は本当大変だったところも多いと思います。
今回実際に影響を受けたのは・・
筆者は、在英日本国籍者。
パンデミックで旅行もできない状態ですし、EUから物を仕入れることもなかったので、あまり肌でBrexitの影響を感じることはこれまでなかったのですが、最近とうとう直接感じる出来事がありました。
それは、郵便です。
スウェーデンに小包を送ったのですが、1か月以上経って、戻ってきてしまったのです(涙)
理由として、「関税用のフォームがありません」と言うシールが、しっかり貼ってある関税用フォームの真横に・・!
がーん・・・
実は、ロイヤルメールあるあるなのか?
実は、小包を送った時、ロイヤルメール(英国の郵便局)の郵便局員さんが「最近EUの小包で、関税フォームが不完全で戻ってくるケースが増えているから、きちんとチェックをしよう」と言って、わざわざ一緒にチェックしてくれていました。
その結果貼り付けた完全なはずの関税用フォームの横に、「フォームがありません」と書かれたシールを見て、久しぶりに超がっくりでした。
「フォームが不完全です」ならまだしも、そこにあるのにない、とはいかに・・?
追跡可能なサービスで出したので、一か月以上経っても先方に届いていないのは知っていて、「これはどこかでロストされてしまったのかな、、」と思っていたのですが。
最近かなりマシになりましたが、英国の郵便局、ロイヤルメールは以前はあまり評判がよくありませんでした。
郵便がどこかで無くなってしまう、というのは、割と日常茶飯事でした。
今回は久々に、ロイヤルメールあるあるなのかな、と思っていたのですが、果たしてどうなのでしょうか?
イギリスと送り先の国との相性の問題?
送る先だったスウェーデンにいる友人にこの話をしたら、最近友人もご主人がイングランドから何かをオンラインで購入したら、「最近関税のチェックがめちゃくちゃすぎて、保障ができないから」という理由で、購入をキャンセルするよう言われてしまったのだそうです。
もしかすると、イギリスとスウェーデンの相性(?)なのでしょうか・・。
ちなみに、まったく同じ内容の関税フォームを書いて、ポーランドとドイツに何かを送った人は問題なく到着したと聞いています。
日本との郵便は、OK
幸い日本との郵便は、筆者の肌感では、通常通りです。
日本は、元々EU圏外ですので、Brexitの影響は幸いそこにはない印象です。
日本から来るものも、イギリスから送るものも、スムーズに届いています。
まとめ
結局、関税フォームがあるのにない、と言われたミステリーの謎は解けていません。
戻ってきてしまった小包は郵送に再挑戦しますが、うまく届くように願うばかりです。
EU圏との流通は、企業レベルはもちろん、個人レベルの郵送でも影響が出ているようです。
追跡サービスのない郵送の方が費用が安くなりますが、確実に届いてもらうため、また補償をしてもらうためにも、
・International Tracked(追跡可能)
・International Tracked & Signed (追跡可能&署名サービス)
などの郵送方法を利用するのがお勧めです。
また、イギリス滞在中に、EU圏から何かを購入するときは、トラブルがありえることを十分に注意していきましょう。
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