イギリス留学ブログ
11.112021
ヒースロー空港内で物を無くしたら?遺失物を取り戻すプロセス紹介
世界でも有数の巨大空港の一つであるヒースロー空港。
万が一そんな大きな場所で物を無くしてしまったら、、?
こちらの記事では、実際の事例もご紹介して、ヒースロー空港内での紛失物の取り扱いの方法、そして、紛失物の取り戻し方を説明します。
目次
実際に起きた事例
Aさんは、長期留学のため、スーツケース以外にもたくさんの荷物を持って渡航しました。
約12時間のフライトの後、ヒースロー空港に到着。
タクシードライバーが到着するまで、ターミナル内のベンチで座って待っていました。
ドライバーとミート後、お店に行って、車に乗り込み、滞在先へ移動。
滞在先に到着したあと、リュックサックがないことに気づきました。
タクシードライバーと即確認。
タクシー内には忘れ物はありませんでした。
その後、ヒースロー空港内で、ベンチを立つ時においてきてしまったかもしれない、という結論に。
ヒースロー空港で紛失物を探す作業にと移りました。
空港の遺失物窓口に連絡できない
ヒースロー空港の、遺失物窓口(Lost Property)のオフィスの電話番号は見つかりましたが、電話をかけても繋がらず、Covid-19の影響により、コールセンターは全て閉まっている、という自動音声が流れていました。
その他、ヒースロー空港の別の窓口などに電話を試みましたが、最終的に人と話すことはできず。
ヒースロー空港が使っている、遺失物を管理する会社のウェブサイトにアクセスするように、という案内でした。
※2021年11月現在、ターミナル3の窓口は、時間限定で開いているようですが、ターミナル5は閉まっているそうです。
データベースに遺失物を登録する
ヒースロー空港では、Bagportという外部の会社が、遺失物の管理を行っています。
この会社のデータベースとなる、Missingx.com に遺失物を登録することになりました。
このサイトには、ヒースロー空港内(と、他の公共施設も含む)で見つかった遺失物が全てデータベースに登録されています。
遺失物が発見されてから、データベースに上がってくるまで、24時間から48時間かかるそうです。
物を無くしたことがわかった直後にできることとして、こちらから自分が紛失したものを登録することができました。
登録したものにマッチするアイテムが現れた場合、向こうから連絡をくれるということ、という流れです。
データベース登録に役だった情報
Aさんの場合、無くしたものは、リュックサックでした。
以下のような情報が、データベースに登録する際に役だちました。
・リュックサックのブランド
・色
・中に入っているものなど特徴
・同じリュックサックの写真
データベースを自分でチェックする
自分で登録したものとマッチするものが現れたら、ウェブサイトから連絡が来る、というのが理想ですが、どれだけそれが確実にマッチするかは正直あまり期待できません。
このウェブサイトでは、紛失をした場所や物を指定して、データベースを自分で探すことも可能です。
紛失物は、紛失してからデータに上がってくるまで数日かかることもあるとのこと。
と言うわけで、ひとまず毎日紛失したその日からの日付でデータベースを検索し続けました。
マッチするアイテムを発見→取り戻す作業
結論から言うと、マッチするアイテムについて、向こうから連絡がくることはなく、こちらの検索で見つけることができました。
こちら側が登録したデータと、向こうのデータに相違があり、そこが落とし穴でした。
紛失したものは、「白地をベースに、黒い模様が入っている」とこちらでは表現しましたが、向こうでは、「マルチカラー」と言う認識になったのです。
ですが、データベース内の
・紛失した時期が一致
・ブランド名が一致
・マルチカラーととれるかもしれない
というところから、「これは私のアイテムかもしれません」と申し出をする作業に移りました。
申し出作業には、以下のような情報をオンラインで伝えます。
・リュックサックの特徴(色の説明)
・内容物を細かく記載
・無くした場所、状況など
その結果、しばらくして、「このアイテムはあなたの物と確定しました」という連絡が。
やったー!!!
最終段階、支払い&受け取り
紛失物の受け取り方法は以下の二つあります。
・滞在先まで郵送をしてもらう
・自分でヒースロー空港まで取りに行く
郵送の場合は、事務手続き費用+郵送代金が発生します。
この場合、紛失物の価値、重さ、大きさなどで、費用が大きく変わってきます。
自力で取りに行く場合は、事務手数料のみで、最大25ポンドとなります。
Aさんは、ヒースロー空港まで取りに行き、無事にリュックを手にいれることができました。
まとめ
どんなに気を付けていても、何かを無くしてしまうことって、ありますよね。
特に長いフライトの後は、疲労から、知らないうちに普段しないようなミスをしてしまうことも。
ロンドン市内のお店などで物を紛失した場合、戻ってこないことがほとんどですが、空港内はまた一つ違う世界です。見つかって本当にラッキーでした。
今回ご紹介のように、取りに行くまでのプロセスがオンライン化されているので、皆さんの「万が一」に備えて、ご参考になれば嬉しいです。
※今回の記事は、Aさんに了承を得て、エピソードを紹介いたしました。ご協力ありがとうございました。