イギリス留学ブログ

ヒースロー空港内で物を無くしたら?遺失物を取り戻すプロセス紹介

世界でも有数の巨大空港の一つであるヒースロー空港。

万が一そんな大きな場所で物を無くしてしまったら、、?

こちらの記事では、実際の事例もご紹介して、ヒースロー空港内での紛失物の取り扱いの方法、そして、紛失物の取り戻し方を説明します。

実際に起きた事例

Aさんは、長期留学のため、スーツケース以外にもたくさんの荷物を持って渡航しました。

約12時間のフライトの後、ヒースロー空港に到着。

タクシードライバーが到着するまで、ターミナル内のベンチで座って待っていました。

ドライバーとミート後、お店に行って、車に乗り込み、滞在先へ移動。

滞在先に到着したあと、リュックサックがないことに気づきました。

タクシードライバーと即確認。
タクシー内には忘れ物はありませんでした。

その後、ヒースロー空港内で、ベンチを立つ時においてきてしまったかもしれない、という結論に。

ヒースロー空港で紛失物を探す作業にと移りました。

空港の遺失物窓口に連絡できない

ヒースロー空港の、遺失物窓口(Lost Property)のオフィスの電話番号は見つかりましたが、電話をかけても繋がらず、Covid-19の影響により、コールセンターは全て閉まっている、という自動音声が流れていました。

その他、ヒースロー空港の別の窓口などに電話を試みましたが、最終的に人と話すことはできず。

ヒースロー空港が使っている、遺失物を管理する会社のウェブサイトにアクセスするように、という案内でした。

※2021年11月現在、ターミナル3の窓口は、時間限定で開いているようですが、ターミナル5は閉まっているそうです。

データベースに遺失物を登録する

ヒースロー空港では、Bagportという外部の会社が、遺失物の管理を行っています。

この会社のデータベースとなる、Missingx.com に遺失物を登録することになりました。

このサイトには、ヒースロー空港内(と、他の公共施設も含む)で見つかった遺失物が全てデータベースに登録されています。

遺失物が発見されてから、データベースに上がってくるまで、24時間から48時間かかるそうです

物を無くしたことがわかった直後にできることとして、こちらから自分が紛失したものを登録することができました。

登録したものにマッチするアイテムが現れた場合、向こうから連絡をくれるということ、という流れです。

データベース登録に役だった情報

Aさんの場合、無くしたものは、リュックサックでした。

以下のような情報が、データベースに登録する際に役だちました。

・リュックサックのブランド
・色
・中に入っているものなど特徴
・同じリュックサックの写真

データベースを自分でチェックする

自分で登録したものとマッチするものが現れたら、ウェブサイトから連絡が来る、というのが理想ですが、どれだけそれが確実にマッチするかは正直あまり期待できません。

このウェブサイトでは、紛失をした場所や物を指定して、データベースを自分で探すことも可能です。

紛失物は、紛失してからデータに上がってくるまで数日かかることもあるとのこと。

と言うわけで、ひとまず毎日紛失したその日からの日付でデータベースを検索し続けました。

マッチするアイテムを発見→取り戻す作業

結論から言うと、マッチするアイテムについて、向こうから連絡がくることはなくこちらの検索で見つけることができました。

こちら側が登録したデータと、向こうのデータに相違があり、そこが落とし穴でした。

紛失したものは、「白地をベースに、黒い模様が入っている」とこちらでは表現しましたが、向こうでは、「マルチカラー」と言う認識になったのです。

ですが、データベース内の

・紛失した時期が一致
・ブランド名が一致
・マルチカラーととれるかもしれない

というところから、「これは私のアイテムかもしれません」と申し出をする作業に移りました。

申し出作業には、以下のような情報をオンラインで伝えます。

・リュックサックの特徴(色の説明)
・内容物を細かく記載
・無くした場所、状況など



その結果、しばらくして、「このアイテムはあなたの物と確定しました」という連絡が。

やったー!!!

最終段階、支払い&受け取り

紛失物の受け取り方法は以下の二つあります。

・滞在先まで郵送をしてもらう
・自分でヒースロー空港まで取りに行く


郵送の場合は、事務手続き費用+郵送代金が発生します。
この場合、紛失物の価値、重さ、大きさなどで、費用が大きく変わってきます。

自力で取りに行く場合は、事務手数料のみで、最大25ポンドとなります。

Aさんは、ヒースロー空港まで取りに行き、無事にリュックを手にいれることができました。

まとめ


どんなに気を付けていても、何かを無くしてしまうことって、ありますよね。

特に長いフライトの後は、疲労から、知らないうちに普段しないようなミスをしてしまうことも。

ロンドン市内のお店などで物を紛失した場合、戻ってこないことがほとんどですが、空港内はまた一つ違う世界です。見つかって本当にラッキーでした。

今回ご紹介のように、取りに行くまでのプロセスがオンライン化されているので、皆さんの「万が一」に備えて、ご参考になれば嬉しいです。

※今回の記事は、Aさんに了承を得て、エピソードを紹介いたしました。ご協力ありがとうございました。


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